石垣島の公営塾の近況です。
現在はコロナの影響で少し活動規模を縮小しながらも、フルオンライン化で学習を進めています。
昨日はいろんな大人の生き方や仕事を知る『世界を知る授業』でした。塾では人気の授業の一つです。
石垣島のりんぱなエコツアー代表の内藤明さんにオンライン登壇いただき、「エコツアーとサンゴ礁の生態系について」をテーマにお話頂きました。
17年に渡って自然と経済に向き合い続けてこられた内藤さんの講義は深く優しく、まるで物語を聴くような時間でした。
今、外にでれなくてこの先の不安やストレスも溜まっているであろう生徒たちの表情が、講義の最後にはとてもやわらかくなっていたのが印象的でした。
生徒たちから感想が届いてきましたので少しシェアいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・生徒の感想1 今回の話を聞いて、このコロナの休業期間はいい機会だったと改めて感じた。観光業で成り立っているこの石垣島では、多すぎる観光客によって島に回復ができなくなる寸前までダメージを与えていたことを知ることができた。そして内藤さんの無意識による哲学的な考えに胸を打たれた。近年はグローバル化のなか国際人と叫ばれていたが、未来の人を視野に入れている考えは新種のグローバル化のように感じた。 また、おじいが未来の子供のために木を植えていた体験談はこの利己的な考えがのさばる世の中では、一種の悟りに感じる。 私が数十年後に思う世の中は、温故知新を具現化した島である。最新型のサバニ、効率的に農作業をこなす水牛、輸入に頼らない究極のゆいまーる。そんな島を思い描く。そして私は、温故知新で柔らかく物事を考えて、未来を見据えるおじいのようになって最後に一本の木を植えて死ぬ人生を歩みたい。今回の講演で未来の大切さに気付いた。 ・生徒の感想2 内藤さんの話で印象に残っているのは、サンゴ礁が世界に0.1%しかないこと、地球温暖化による熱の9割は海が吸収している、ということだ。この二つのことから、希少なサンゴ礁を人間が追いやっているという事実をあらためて痛感した。そんなことを知らない人々が多い中で、赤土流出防止や、サンゴの植え付けを行っている内藤さんは島の海を守るヒーローのようにも感じた。 私も、公営塾のプロジェクトで漂着ゴミに注目したビーチクリーンを行ってきたが、遠くから見た美しい海も、近くで見ると酷い状態であることがとても悲しかった。そんな現実を見たからこそ、私は10年後、20年後には今を超えてもっと美しい海を持つ島であって欲しいと考えている。内藤さんは、そんな島にしてくれるような気がした。私も大学では自然エネルギーの勉強をしたいと考えているので、将来は内藤さんのように美しい自然を守る人間になりたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・
内藤さん、ありがとうございました!
いまは世の中全体が大混乱で色々と大変な状況ではありますが、これからの未来をつくっていく生徒たちと前を向いて学習を進めてまいります。
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